茨城県つくば市の商業施設で働く施設管理者の佐藤さん(仮名)は、ある日、空調システムの異音に気づきました。点検の結果、循環水ポンプのメカニカルシールが漏水していることが判明。放置すれば重度な漏水やポンプの故障などの二次災害につながり、施設の快適性が損なわれるリスクがありました。佐藤さんが選んだのは、MULTI INTECへの相談。迅速な対応でメカニカルシールを交換し、トラブルを未然に防ぐことができました。
循環水ポンプは、空調設備や冷凍機の心臓部ともいえる存在です。特に冷温水や冷却水を循環させる役割は、施設のエネルギー効率や快適性に直結します。しかし、メカニカルシールは摩耗や汚れにより劣化しやすく、適切なタイミングでの交換が欠かせません。この記事では、施設管理者が知っておくべきメカニカルシールの基礎知識から、交換手順、注意点まで、MULTI INTECの技術者が実践的な視点で解説します。
メカニカルシールとは その役割と重要性
循環水ポンプのメカニカルシールは、ポンプの回転軸とハウジングの間から液体が漏れるのを防ぐ重要な部品です。ポンプは冷温水や冷却水を循環させるため、高い圧力や回転速度に耐える必要があります。メカニカルシールは、回転するシャフトと固定されたハウジングの間に微細な隙間を形成し、潤滑液(通常はプロセス流体自体)で摩擦を抑えながら漏れを最小限に抑えます。
例えば、つくば市のオフィスビルや大型の商業施設などでは、冷温水ポンプがエアハンドリングユニットに水を供給し、快適な室内環境を維持しています。しかし、メカニカルシールが劣化し、漏水が進行するとポンプ周動部廻りの損傷が発生する可能性があり重大な故障へとつながるばかりか設備全体の停止を招く恐れがあります。定期的な点検と消耗部品の交換は、こうしたリスクを防ぎ、施設の運用コストを抑える鍵となります。
メカニカルシール交換が必要なサイン
メカニカルシールの劣化は、以下のような兆候で見極められます。
施設管理者として、これらのサインを見逃さないようにしましょう。
漏水の発生:ポンプのメカニカルシール部からの水の滴下やシャフト周辺に水滴や水たまりがある場合、シールの摩耗や損傷が疑われます。
異音や振動:シールのバランスが崩れると、ポンプから異常な音や振動が発生します。
高温化:シール面の摩擦が増えると、ポンプ周辺が異常に熱を持つことがあります。
MULTI INTECでは、こうした兆候を早期に発見するため、無料の設備診断サービスを提供しています。気になる症状があれば、まずはお問い合わせを。
メカニカルシール交換の手順
MULTI INTECのプロが解説
メカニカルシールの交換は、専門的な知識と技術が必要です。以下は、MULTI INTECの技術者が実際に行う交換手順の概要です。(安全のため、作業は有識者に依頼してください。)
1 ポンプの停止と安全確保
ポンプの電源を切り、サクション側・デリべり側ともに閉鎖弁を閉にします。排水を行い配管内の圧力を解放します。作業エリア周辺は常に整理整頓して清潔に保ち、治具工具類を準備します。事前に新品のシールを準備し、ポンプ型式と作業前に照合を行っておきます。
2 ポンプの分解
ポンプのカバーを外します。MULTI INTECでは、作業前にポンプの状態を写真撮影し、分解前の芯の状態を記録します。
弊社が分解前に芯の確認を行うのは様々な理由がございますが、芯の不良(ミスアライメント)が原因で軸封や軸受に摩耗を引き起こして漏水や不具合に至るケースも少なくないため、何が原因だったのかを究明するためにも分解前に芯の確認を実施しております。
3 古いシールの取り外し
劣化したメカニカルシールを慎重に取り外します。シール面に傷をつけないよう、専用の工具を使用。取り外したシールは、摩耗や破損の原因を分析し、経年劣化による損耗以外に設備的な不具合がないか将来のトラブル防止に役立てます。
4 新シールの取り付け
新品のメカニカルシールを正確に適切な圧着力で固定します。MULTI INTECでは、シート面を傷つけないように専用の治具を用いて交換を行うため、安全に交換を行うことが可能です。
5 再組み立てとテスト運転
ポンプを組み立て、ダイアルゲージによる芯出し調整を行います。熟練の感覚だけではなく、校正された計測工具を用いて正確な芯出し調整を実施することで設備の寿命向上させます。
テスト運転を行い、漏水や異音がないかを確認。MULTI INTECでは、分解後の運転データを記録し、交換後の性能を保証します。
この一連の作業は、熟練の技術者なら1~2時間で完了しますが、ポンプの状態や仕様、現場環境により異なる場合があります。MULTI INTECでは、施工中の写真を提供し、透明性のあるサービスを心がけています。
交換時の注意点 失敗を防ぐポイント
メカニカルシールの交換は、細かなミスが大きなトラブルにつながる作業です。以下の注意点を押さえておきましょう。
清潔な作業環境:シール面にごみや錆などの異物が付着すると、漏水の原因になります。MULTI INTECでは、作業前に手を洗い、専用のクリーニングキットを使用します。
取り付け前に取り付け箇所の手入れを十分に行うことが大切です。
適切な取り付け手順:シール取り付け箇所の適切な処理をせずに取り付けを行うとポンプの仕様によってはシール部の損傷を招きます。MULTI INTECでは、ポンプの仕様に合わせた治工具を取り揃えており、正確な交換が可能となります。
テスト運転の徹底:部品交換後の試運転は短時間の運転で済ませず、実際の運用条件でしっかりとテストを行うことが大切です。
実際、MULTI INTECが対応したつくば市の工場では、誤ったシールの取り付けによる漏水トラブルを解決。仕様をよく熟知してない作業者の方が図面の確認や取付位置の計測を怠っていたのが原因でした。適切にシールを交換後、無事に漏水は解消されました。
MULTI INTECが選ばれる理由
循環水ポンプのメカニカルシール交換をMULTI INTECに依頼するメリットは、以下の通りです。
- 地元密着の迅速対応 つくば市を拠点に、関東一円で即日対応が可能です。
- 若手技術者の育成 20代のやる気ある技術者が、最新の知識と情熱で作業に当たります。
- 透明なサービス 作業前中後の写真や詳細な報告書を提供し、信頼を築きます。
- 総合的なメンテナンス ポンプのシール交換だけでなく、軸受整備や空調設備全般のお困りごともワンストップで対応。
まとめ 快適な施設環境のために
循環水ポンプのメカニカルシールは、小さな部品ですが、日々の点検を怠りひとたび漏水が発生すると分解整備無しでは交換できない部品の為、施設全体の快適性とコストに大きな影響を与えます。定期的な点検と運転状況や交換時期に合わせた適切な交換で、トラブルを未然に防ぎましょう。MULTI INTECは、これまで様々な現場で培った確かな技術力と柔軟な対応力で、施設管理者のパートナーとしてサポートします。
もしポンプの異音や漏水が気になり始めたら、今すぐ無料診断をご依頼ください。MULTI INTECの技術者が、迅速かつ丁寧に対応します。お問い合わせは無料相談からどうぞ!